そういった疑問を解決するための判断材料の1つとして、それぞれのデモサイトモバイル表示速度を同一回線,同時間帯にて比較してみました。
いずれも個別記事をAMP化する機能はついていますが、フルAMPではないので速度検証するデモサイトトップページは非AMPページになります。
4つのテーマ、機能は甲乙つけがたくどれを買うか迷っている方の参考になれば幸いです。
モバイル表示速度検証にはGoogleのPageSpeed Insightsを使用しました。
2018年からスコア評価指標が変更になり、PCスコアと違いモバイルスコアはかなり辛口評価になりそれが順位評価の1つとして反映されているという声も耳にします。
特にアドセンスなどを多用しているサイトは軒並みスコアが低い傾向にあります。
使用しているサーバーのスペックなども差があるので以下の結果がすべてとは言い切れませんが、WPテーマの顔とも言えるデモサイト表示速度はテーマ製作者がどれだけ速度対策を重要視しているかを可視化できる通知表にもなります。
デモサイトの速度が遅ければ、自力でプラグインを複数いれるなどページスピードインサイトを何度もにらめっこしながら試行錯誤してモバイル速度対策に手間暇をかけなければならないという判断もできます。
Diverモバイルスコア27点
DiverのデモサイトはJavaScriptなどを多用しておりモバイルフッターCTAも設定してあるので重めになりがちですが、モバイル表示速度27点という結果でした。
JavaScriptやCSSをインライン表示させるAutoptimizeや非同期で読み込みするAsync JavaScript,画像表示遅延処理のa3 Lazy LoadといったGoogle推奨プラグインを複数入れることである程度までのスコアアップは可能です。
THE THORザトールモバイルスコア85点
デモサイト01で検証。
モバイルフッターのCTA機能をオフにすれば90点台のスコアが度々出ているザトール。
特にモバイル表示速度改善プラグインを入れずに80点台は申し分ない結果ではないでしょうか。
WING(AFFINGER5)モバイルスコア55点
最後に、一番ユーザー数が多いであろうド定番の有料ワードプレステーマWING(AFFINGER5)サンプルサイトで速度検証。
リッチコンテンツも多いからか55点という結果でした。
Diver同様、スコアアップのためには多少の労力がかかりそうですね。
Emanon Proモバイルスコア40点
amp有料テーマで購入検討している方が多いであろうエマノンについても速度チェックをしてみました。
Emanon AMPという専用プラグインを入れたら個別記事をamp化することができます。
価格が安い分どうしても他のテーマより機能が少なく物足りなさ感じてしまいますが、モバイル速度スコアは40点という結果になりました。
【結果】4つのamp対応おすすめWPテーマを比較してみて
同一時間、同一回線、同一端末で各デモサイトの表示速度を比較してみた結果は以下の通りです。
ザトールがスコア上は一番速いという結果になりました。
「THETHORザ・トール85点 > WING55点 > Emanon Pro40点 > Diver27点」
デモサイトの役割自体ができることを全部盛りにしているケースが多いのでこの速度検証比較の結果がそのままテーマの優劣を決定するものではないことを補足しておきます。
個人的にはサイト運用において当サイトで使用しているTHETHOR(ザ・トール)だけでなくWINGもDiverもまんべんなく使っていますが、Java ScriptやCSSのインライン化や画像ファイル及びhtml圧縮など複数の対策を施すことで90点台のスコアをたたき出すことも可能です。
ただ、慣れるまで時間と手間がかかります。
サイトの命であるコンテンツ拡充に時間を割きたい方はできればTHE THOR(ザ・トール)のようなすでにモバイル速度対策が標準機能で用意されているテーマを使うことで貴重なリソースの選択と集中ができるのではないでしょうか。
以下のような定番プラグインを使って対策する手間が省けました。
- Autoptimize(JavaScriptやCSSの最適化)
- Async JavaScript(JavaScriptの遅延処理)
- a3 Lazy Load(画像表示遅延処理)
プラグインを多用しすぎるとサイトが重くなる原因にもなるので必要最低限のプラグインに留めるに越したことはないですね。
特典付きにてWPテーマTHE THORザ・トールのレビューをしていますのでぜひご覧ください。